「口切り」は、初夏八十八夜の頃に摘み取った茶の新芽を茶壺に入れて封をし熟成させ、
旨味の出るのを待った茶壺の口封を切って茶葉を臼で挽いて使い始めることを云います。
冷蔵庫のなかった昔は、新しいお茶を取り出し一年大切に飲み継ぐというのは、
厳粛な茶の祝いだったというわけです。
その「口切り」、お茶の世界では、旧暦10月(亥の月)の亥の日がよいとされているそうです。
この時にいただくお菓子が、【亥の子餅】。
平安時代の宮中行事であった亥猪の日は、今年2011年は11月4日でした。
亥の月 亥の日 亥の刻にお餅を食べればこれから向かえる寒い冬に病気をしない。
多産の猪にあやかって 子孫繁栄を願いお餅を食べるというとても縁起のいいお餅です。
求肥とこしあん製。
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