亥の子餅の由来については、平安時代頃に中国から日本の宮中に伝えられ、
宮中の年中行事の一つになったとされています。
旧暦の10月の「亥の日」の 「亥の刻(午後9時~11時)」 に餅を食べると、万病を除くと考えられ、
猪子形に作った「亥の子餅」を、朝廷に献上する、年中行事というものがあったそうです。
また、亥は、火難を逃れるという信仰があり、江戸時代には亥の日を選んで、炉や炬燵を開き、
火鉢を出し始める風習が、あったといい、
今でも、茶道では、この日を炉開きの日として、亥の子餅を茶席菓子とする習わしがあります。
さらに、猪の子はたくさん生まれることから、子孫繁栄をもたらすともされ、
亥の子餅は贈答品にも用いられたそうです。
(今年は11月7日、19日)
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