◆お稽古のお菓子◆

2010年4月4日

”春霞” ”桜まんじゅう” ”小法師”

2010.4.4 東宮 ”春霞”



東京、世田谷、千歳船橋駅前の街の和菓子屋さんといった風情の
「東宮(とうみや)」 さん。
初代は、「西のきぬかけ、東の東宮」 といわれた名職人でその名を全国に広げたといいます。
二代目もその技術をしっかり継承なさっていて、
半月替わりの上生菓子はお値段がお手頃なのに、どれも繊細な意匠です。

【春霞】、
桜と新緑が春うららかな中に在る様をイメージしたような上生菓子は、
黄緑を桜色のコントラストも美しく、
上品ながら印象に残る味わいで、お抹茶との相性もよく、美味でした。


以前いただいた 「東宮」さんのお菓子




2010.4.4 東宮 ”桜まんじゅう”


通な方ほど、和菓子の中のお饅頭には、うるさいといいます。
それは、使われる餡の美味しさ、皮の出来?

「老舗の饅頭屋さんより美味しい」 と!声があがったほどこの”桜まんじゅう”は美味しかったです。
ちょっといびつな感じは手作り感があって素朴な印象もありますが、
皮、餡共にお味、絶品でした。

餡子は、日本人にとって、やっぱりなくてはならないものですよね~。
最近の鯛焼きやどら焼ブームは、
永遠の味である餡子好きの日本人のバロメーターのような気がしています。

桜の塩漬けの塩味も、良いアクセントになっていました。


 


2010.4.4 會津葵 ”小法師(こぼし)”

 

民芸感漂う包装紙とお箱だけでも、充分に楽しい
『會津葵』 という奥州會津若松にある上菓子司の縁起菓子、
”小法師(こぼし)” です。

起き上がり小法師
(おきあがりこぼし)は、
福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一つで起姫ともいい、
会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具だそうです。

会津地方ではこの小法師を 「十日市」 という毎年一月十日に行なわれる縁日で
家族の人数+1個を購入し、一年間神棚などに飾るそうです。

何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の精神を含有していて、
「無病息災」 「家内安全」 と同じような縁起物とされているそうです。

買い求める際は、倒してみて起き上がるものを買い求めるとよいんだそうです。

小豆餡と白小豆餡を用いた石衣で包んだ雪の情緒を意匠したという
楽しいお菓子でした。

 



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