◆お稽古のお菓子◆

2010年3月14日

”花すだれ” ”京ひとひら”

2010.3.14 鼓月 ”花すだれ”



梅の花がほころび始めると、春の訪れを感じ、
黄色のマンサク、房アカシア、そして球根たちのチューリップ、ヒヤシンスと、
草花の色の彩りに季節を感じるようになります。

3月中旬にもなると、やはり日本人はさ・く・ら。
富士山を神々しく感じる気持ちは、日本人に生まれるとなぜか心に刷り込まれていますが、
その富士山が春霞でその威厳ある姿を目にすることが、東京に住んでいてむずかしくなった頃、
”桜咲く”が日に日に待ち遠しくなります。
春はなかなか足取りが遅く、ぽかぽかの半袖でもいいような陽気であったり、
北風の冷たい凍える寒さだったりします。

そんな三寒四温を経て、春はやってきますが、移ろい易い天気の予報と同時に発表される桜の開花予想。
今年、東京では、何時になるのでしょうか?
天候によって楽しめる長さも変わってくるのが、花の命の短さですが、
開花から花吹雪の散り行く姿の美しさは、日本人が愛するやはり桜が一番ではないかと思います。

そんな桜は、今では、日本の花として、季節を重要視する着物の世界では、
一年中、着られる絵柄の花となっているそうです。

そして、お菓子の世界では、いえお菓子の世界だけでなく、
この桜の時季は、生活雑貨に至るまで、さくらものが商品化され、店頭に並びます。

さて、そこで、今日いただいたお菓子は、そんな桜に想いを馳せて、
我がお茶シスターズのメンバーがチョイスしてくれました。

鼓月さんの”花すだれ”
小豆餡、桜葉入り道明寺羹製。
関西風の桜餅だということです。
茶巾で絞った様子が、桜のはなびらのようで、奥ゆかしいやさしいお味のお品でした。




2010.3.14 俵屋吉富 ”京ひとひら”


もう一品も、膨らみ始めたさくらに想いを寄せて、選ばれたお品です。
俵屋吉富さんの雲龍は、今も昔も有名ですね。

かたちは花びら餅のようですが、糯種
鮮やかな桜色と焼印が可愛らしい。


2009年3月のお菓子は、こちらから
2007年3月のお菓子は、こちらから

 




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