◆お稽古のお菓子◆

2009年3月25日


招福楼”なたねきんとん” 萬年堂”御目出糖

2009.3.25 滋賀 招福楼 ”なたねきんとん”

  
(写真は、招福楼の袋と、お箱に入ったお菓子です)

お茶室を借りたお稽古で、以前から気になっていた 【招福楼】の 『なたねきんとん』 をいただきました。
このお菓子は、3月24日までの新宿伊勢丹の「フーズフェスティバル」の中で紹介されていたお品。
一日限定30個で、予約をして前日に引き取りをしました。

こちら 【招福楼】 は、歴史と風土に恵まれた滋賀県は、東近江、八日市にある明治元年創業の名料亭です。
日本文化の総合演出を目指し「禅の精神とお茶の心を基とする料理」を楽しんでいただくために、
旬の素材の持ち味を大切にしたお料理を供しているそうです。

東京丸ビルに出店された時にその名前を知りましたが、
11畳の広間は重要文化財の小堀遠州好み大徳寺孤篷庵忘筌席の写しだそうです。

伊勢丹地下食リニューアルに伴い、『粋の座』 というコーナーに登場してからも、
いつかそのお味をいただいてみたいと思っておりました。
このコーナー、目の保養になります。

材料に百合根を使用していたためか、水分がかなり出ていて、菓子盆に移す作業が大変でした。
少々、形がいびつになりました。
外側は百合根の黄味餡。中はつぶ小豆で、甘みの少ないお菓子でした。
少し、パンチがなく感じたのは、当日に引き取りが無理で、一日経ってしまったことだったのでしょうか?
それとも、お茶席用ということでなく、会席料理の流れでのお菓子ということだったのでしょうか?
正確な判断はできかねますが、私的には、こちらのお菓子がいただけたことで、幸せでした。

今週の伊勢丹フーズフェスティバルに登場する 【招福楼】 のお菓子は、『桜きんとん』。
同じ形態の桜色をしたものです。
この時期だけに楽しめる桜の香りを感じられるお品だそうです。
販売は31日まで。





2009.3.25 東京・銀座 萬年堂 ”御目出糖

  

縁起の良い機会に出されるお赤飯を意匠して作られたこのお店の代表銘菓。
小豆を使ったモチモチとした食感が絶妙な縁起物の蒸し菓子という
伊勢丹の”茶の道・名匠銘菓・茶席菓子のご案内にあり、
丁度、上のお菓子の引き取りの火曜日に入荷だったので、いただいてみました。

本当に、見た目だけでなく、お味もお赤飯。
お赤飯のスイートバージョンというような感じで、おめでたいムード満点!
扱いも良く、一つはいささか抹茶をいただくにはボリュームがありましたが、美味しくいただきました。

元和3年(1617年)京都寺町三条にて「亀屋和泉」を名乗り創業。
各種生菓子、干菓子に加え元禄頃より高麗餅(御目出糖の原型)を作り始める。
明治五年遷都に伴い東京八重洲北槇町に移転、「亀屋和泉萬年堂本店」の看板を掲げる。
明治中頃よりそれまでの高麗餅を赤飯に見立て「御目出糖」と名付け売り出す。
震災 戦災で八重洲の店舗を消失、銀座に移転現在は銀座八丁目三原通りにて営業。。
「御目出糖」は、御祝儀菓子としての意匠と共に大方の御推奨を賜り
100年以上になる銘菓だそうです。

こだわりの製法は、小豆あんに餅粉等、米粉類を混ぜそぼろ状にして
大納言の蜜漬けを散らし蒸し上げているそうです。
もちもちとした独特の食感は、とくにこだわって作っているそうです。
包装(化粧箱)が美しく、お祝いらしく
御婚礼御引物、諸御内祝い、日常のご贈答などに最適かと思いました。
こちら萬年堂さんの”御目出糖”と、桃林堂さんの”小鯛焼”を揃えたら
壽づくしで縁起の良い、洒落たおもたせになりそうです。





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