◆お稽古のお菓子◆

2010年9月26日

”栗きんとん” ”北の山里”

2010.9.26 帯広 六花亭 ”栗きんとん”

六花亭さんは、北海道のお菓子屋さんとして、その名を知らない方はいらっしゃらないくらい有名です。
素朴な印象の蝦夷の花の絵の紙袋や包装紙。
お菓子の革命をもたらしたマルセイバターサンド。
また、ホワイトチョコレートを知ったのは、こちらのお菓子をいただいてからだったような気がします。

東京に住んでいると、お土産でいただくというくらいの関わりですが、
故郷を北海道に持つ方々にとっては、ご贈答品はこちらでというのが、定番なのかもしれません。

今回、お菓子を担当してくださるお稽古仲間が、帰省し、
旭川にも出店したということで、こちらのお菓子を買い求めてくださいました。

今回は少し日持ちするものになりましたが、
上生菓子も季節ごとに表情を変え、菓銘にもこだわり、常に6種類は揃えておられるのだそうです。

10月の前半は、”そばまんじゅう”、”落ち葉”、”秋銀杏”、”菊きんとん”、”柿”
などという上生菓子で、色とりどりで、目にも楽しいお菓子ばかりです。
後半は、”万寿菊”、”そば巻き”、”唐茄子”、”秋の山”、”そぼろ菊”、”いちょう”という菓銘で
お菓子の色のトーンが落ちてきます。

これは、北海道の秋が早く終わり、冬が早くやってくるのに関係しているのかもしれません。
そんな風に想像しました。

今回いただいた”栗きんとん”。
国産の新栗を一つひとつ茶巾絞りにたお品です。
4個入りで箱に入っての販売です。

原材料は栗と砂糖のみ。
新栗の風味が生きた人気商品だそうです。
栗の時期になると、このような姿の茶巾絞りの栗きんとんが出回りますが、
なかなかのお味です。
渋皮の風味を感じます。北海道のお菓子は甘さが強いものが多い中、そんなこともありません。
意図的につぶつぶの栗が入っていて、食感を愉しめます。

お稽古でいただいた他の栗きんとん
緑屋老舗
川上屋


♪ブログ♪



2010.9.26 帯広 六花亭 ”北の山里”


もう一つのお菓子も六花亭製。
こんな和菓子を作られていることを知ったことにも驚きです。
六花亭は、チョコレートのイメージが強く、今まで、洋菓子屋さんだと思っておりました。

そして、このお饅頭。
ただの黒糖饅頭ではありませんでした。
栗が丸ごと入っています。
柔らかいので、口の中でごろごろすることもありません。
皮と餡と栗がすべて一体化して、口に飛び込んできます。
大きな栗。贅沢な印象です。

この栗は、着色や漂白をしない国内産の良質な栗をやわらかく炊いてあるのだそうです。
その栗をひと粒そのまま包み込んだお饅頭。

和菓子の中でもお饅頭が大好きな私。お気に入りの品になりそうです。
菓銘もいいな~。”北の山里”
蝦夷の国を愛する六花亭さんのこだわりのネーミングですね。


 




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