4月29日水曜日
今年のゴールデンウィークは、greが仕事だということと、柚子が山に行っても呼吸がつらいだろうということで、東京で過ごすことにした。
その初日、「代々木公園には甘夏がシーズンだから連れていけないね。それに遊びに連れ出して、体力を消耗させるのは柚子にとってどうかな」と gre
が言った。
毎日、柚子の様子を見ている私はこう返した。
「柚子はもう、体の負担は考えないで、楽しい時間をたくさん過ごさせてあげる時が来ていると思う」と。
この私の言葉に gre も同意した。
本当は出かけるつもりはなかったようだった。
それから、車のタイヤを交換するついでに、あの周辺をお散歩するのはどうかと提案してくれた。
どこでもいい。
柚子が楽しんで、そのことで、少しでも癌による痛みや辛さが紛れることが出来ればそれでいい、そんな思いが私はしていた。
タイヤ屋さんには午前11時半ごろ着いた。
1時ごろまでかかるということだった。
近くの桜の名所、”北沢川緑道”は、その桜の頃に歩いたばかりなので、今日は三茶に住んでいた時代に良く歩いた道と、柚子の大好きな人の多いの下北沢周辺をお散歩することにした。
下北の入り口でお腹の空いた gre が、テラス席のある店を見つけ、カフェめししようと提案してくれる。
そこで、少し時間もつぶすことにする。
意外に甘夏がイイコにしてくれたが、柚子は鼻から粘液が絶えず出て、拭っていた。
その様子に落ち着かず、食べている気もカフェめしの時間を楽しむことができなかった。
でも、柚子は楽しそうだった。
近所でないスペシャルなお出かけ散歩は、このコの免疫力を確実にアップする。
普段と違うということが、かなり重要…。
目の輝きが違う。足取りも軽い。
午後2時くらいに家に戻り、greは、音楽編集をするというので、平日とはスタンスを変え、今日は私が柚子のそばにはりついていることにした。
そばにいて、なでたりしても眠りについてくれなかった。
甘夏やかぼすは、普段より体力を使ったためか、爆睡しているのに…。
悲しくて、切なくて、涙が出た。
夕食は、少し食いつきが悪かった。
散歩は、私のリクエストで、豪徳寺の商店街に行った。
すると、元気が出てきた。
義母のところでおやつを食べた。ガムも2階でたくさん食べた。
下北から帰ってきてから、水をがぶがぶと飲まない日だった。
いつもはお散歩から戻ると溺れるくらいの勢いで飲むのに…。
鼻があまり出なかった。それはそれで心配だった。
夜、落ち着いていた。
明け方、私が目が覚ました時、ベッドの上に居なかったので飛び降りたかと思ってびっくりしたが、gre が降ろしたと聞いて安心した。
けれど、飛び降りそうになることが頻発しているので、念のためにベッドの下にクッションを置いてベッドに入っている。
ベッドから降りようとするのは何故なのか?
ベッドの端によくいるが、それは、鼻先が布団から離れ、息がし易いためらしい。
ベッドへ行く前に安定剤を飲ませているので、朦朧としたまま頭から落ちるという可能性もなくはない。
怪我は勿論だけれど、二次的な出来事は避けたい…。
  
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