◆お稽古のお菓子◆

2009年10月3日

”栗金飩” ”柚子琥珀” ”秋の味覚” 

2009.10.3 岐阜 緑屋老舗 ”栗金飩”




栗の季節がやってきました。
この時期になると、先生が、このお菓子をお取り寄せしてくださいます。
美濃地方で最初に栗きんとんを作り始めた、”緑屋老舗の栗きんとん”です。

最近では、中津川の栗きんとんは、「すや」「川上屋」 などが
百貨店で取り扱いがありおなじみですが、先生はこのお品にこだわります。

賞味3日の新鮮さ。
今では、箱内部は、エージレスでパックされていますが、
それでも、本当にしっとりしたその美味しさを味わうことのできるのは、
その封を開けた日に限ります。

翌日、お土産にいただいたソレは、乾いてぼぞぼそとしたものになり、
お稽古でいただいた美味しさとは異なるものになっていました。

その年にとれた厳選した八百津近隣の栗を使い
無造作に荒っぽく砕いて、少量の砂糖を加え、餡にあっさり炊き上げてあるという
このお品は、シンプルでストレートなお味を堪能できるお菓子です。

2007年11月11日にいただいた栗きんとん
2008年11月8日にいただいた栗きんとん

岐阜 緑屋老舗 ”栗金飩”は、楽天で購入できます。



2009.10.3 京菓子工房・都 ”柚子琥珀”

和菓子職人が、厳選した「四国産 柚子果皮・柚子果汁」を
「丹波寒天」使用の琥珀で包んだお菓子です。

琥珀菓子は、地中で樹脂が化石化した黄色の美しい色が見事な、透明感のある宝石、
『琥珀』 に似ているという事からつけられたようですが、
現在では、黄色のものだけを琥珀菓子というのではなく、寒天を使った透明感のあるお菓子を、
『琥珀菓子(こはくかし)』 とか 『琥珀糖(こはくとう)』 と呼んでいます。

別名、『錦玉(きんぎょく)』 ともいいますが、
色をつけていない透明のものは『白琥珀』 または、『銀玉』 と、呼ばれているようです。

すべてを、熟練の職人が手づくりで仕上げているという、この”柚子琥珀”は、
美しく流れる小川を、柚子果汁を含んだ透明感のある琥珀で表し、
柚子の果皮を、川底に揺れる藻に見立て浮かべた京の琥珀菓だということです。

控えめな上品な甘さで、表面は乾燥していてシャリッとした食感です。
中身は半生の柔らかい食感となり、いただきやすく、お茶席に適したお干菓子です。

合成保存料や合成着色料はいっさい使用していないに、
賞味期限が60日と、日持ちがするのは、嬉しいです。
ご進物にも良さそうです。
お箱も季節によって変わるということですが、洒落ています。

”柚子琥珀”は、楽天で購入できます。
14個入

「琥珀菓」 柚子琥珀 28個入

「琥珀菓」 柚子琥珀 42個入


2009.10.3 東京広尾 龍屋 ”秋の味覚”



【龍屋】 さんは、 茨城のご実家が和菓子屋さんだったという、
米米クラブの石井龍也さんがプロデュースされたお洒落な和菓子屋さんです。

洋風な感じのするお菓子も多いのですが、石井さんのこだわりでしょうか?
ビジュアルには特に思いがあるように感じます。

このお干菓子も、とても美しい!

「京菓子は耳で食べると言われている」 らしいのですが、
これは、お菓子は、《銘》 を耳で聞いて、(自分なりに?)考えることを楽しむという事だそうです。

けれど、やっぱり、見て美しく、楽しいのも絶対に不可欠だと思います。
勿論、味が良ければ言うことなし。
見て良し、食して良しならば、その後にいただくお抹茶のお味は格別です。
思わず、「フ~、し・あ・わ・せ」 と、豊かな思いに浸れます。

 




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