※注:襖の紙の部分に指をかけないこと!
1 正面に座る。
2 身体の中心より引き手(建て付け)に近いほうの手を引き手にかけ5cm開ける。
3 その手を下から24~25cmの縁にかけ、中心まで開け
4 つぎに反対の手で同じ高さのところで残りを開ける。
5 閉める時は近いほうの手で、襖の縁を逆手に持ち、半分まで引き、
6 反対の手で縁を持って、その手が柱にあたる位まで引きつけ、
7 残りは同じ手をかけて閉める。
・席に入る時
1 敷居から畳の目16目ほどのところに正しい姿勢で坐る。
2 右ひざを少し立てる。
3 右足は半歩前に出た状態で立ち上がる。
4 敷居のすぐ前に左足を踏み出し、右足で敷居を越す。
・席を出る時
1 敷居のすぐ前に右足を踏み出し、左足から出る。
2 右足を左足にかぶせるように向け
3 左足を引いて向きを変える。
4 右足を引いて両足を揃える。
1 道具畳に右足で踏み込む。
2 左足で1歩踏み出し、
3 右足を半歩出す。
4 左足を引いて開き、
5 右足をそろえながら炉縁の左内隅をねらって向く。
6 坐る。この時、左ひざが炉縁の線から出ないようにする。
・帛紗は亭主のしるし。(客は扇子)
・客を送り出すまで、腰につけている。
・点前中は、これを捌いて、器物を清める。
▼ 腰につけるまで(懐中する) ▼
1 帛紗の上端を取って、ワサが右にくるように広げる。
2 向こう側へ二つに折り、
3 上端を左手の親指と人差し指に持ち替える。左手の他の4本の指は抜く。
4 右手の他の指を向こう側に回す。
5 右手をずらしながら横向きにする。
6 さらに向こうへ二つに折る。
7 右手の四本の指がはさまっている状態で、
8 右手をずらして横向きにし、
9 さらに向こうに八つ折りにし、
10 指を抜いて親指を持ち替え、
11 左手でつつみこむようにして、
12 右手で下から受けるように持ち替える。
13 左手はひざの上に置き、そのまま懐中する。
▼ 腰につける(点前をする時、または半東をする時)▼
1 右手親指を外に他の四本の指を内側にして懐中から取り出し左手のひらにのせる。
2 左手前の端を取り、左から右へ和とじの本を開くように一つ開き四つ折りとする。
3 右向こう端を1枚取り、
4 すっと下ろして左手を右手のすぐ下にそっと添える。
5 右手人差し指を帛紗の外に出す。
6 左手をすべらせながら、帛紗を三角に横一文字に張る。
7 向こうへ二つに折る。
8 左右の端を合わせるように左手をかぶせ込む。
9 指をそろえて、右手を下まで下げる。
10 帛紗を左手で持ち、帯の上からはさみこむようにしてつける。(女子)
帯の下からはさみこむようにしてつける。(男子)
1 腰の帛紗を少し引き出し下に三分の一ほど折り込むようにして、引き抜く。
2 ひざ前中央に持っていき、上端3センチほど内側を右手で取る。
3 左手を右手元から対角線に移動させながら、
4 左右に広げて上辺が横一文字になるように三角にする。
5 左手の中指、薬指、小指を帛紗の上に内側からせ、
6 右手をひじから上に上げ、左ひざ上で帛紗を縦にする。(左手は前後左右に動かさない)
7 左手の親指はそのままの状態で人差し指と中指ではさんだ帛紗の端を離す。
8 帛紗に沿って左手で中央上を持つ。
9 左手で握りこむように帛紗を三つ折りにし、親指で押さえる。
10 右手を下ろして中央から半分に折り、正面に持ってくる。
11 左手の親指は帛紗の中、他の4本は下にある。
12 人差し指で帛紗の上に「一」の字を書くようにして、
13 四つ折りにたたむ。
14 右手で帛紗を持つ。左手はひざの上に置く。
① 左手を左に滑らし、一枚にする。
② 一回目は膝真中で数えず、見る。
③ その後、左膝上で棚をつくり、左手に滑らすを4回行なう。
④最後の五回目で両手を寄せた時、右手人差し指を入れ三角を作り、親指、人差し指を離し帛紗捌きをする。
1 帛紗を捌き、右手に持つ。
2 左手で下に折り込む。右手人差し指は帛紗の内側に残す。
3 左手で棗を横から取る頃に右手の人指し指を抜き、
4 棗の甲を清める。
5 始めに甲の部分を「こ」の字を書くような気持ちで向こうを、
6 次に手前も同様に左から右に清め、
7 帛紗を甲の中央に右から左へ横一文字にのせる。
8 帛紗を手のひらで押し上げ、右手の指五本をそろえて、向こうへ突き、
9 次に右手のひじを軽く張りながら、
10 親指を離して帛紗を握り込み、ふき、抜く。
11 左手で棗を戻す。右手はひざ上。
▼ 拝見に出す時 ▼
1 棗の清め方の1~10までは同様に行なう。帛紗でふき清めたら、
2 帛紗を右に握りこんで、人差し指と中指、親指で棗の蓋を取り、
3 棗の蓋を手なりに開け、
4 蓋をひざ前に置く。
5 帛紗を棗の胴にあてる。
6 帛紗を棗の胴にあてがい、向こうに折り返す。
7 棗の口を「こ」の字に清める。先に向こうを左から右に清め、
8 同様に、手前を清める。
9 帛紗を握りこんで蓋を取る。
10 上から静かに蓋をし、
11帛紗をひざ前に置く。
※ 平棗、茶入の拭き方は別記
1 棗を拭いた後、左の掌に帛紗をのせて捌き、四つ折りのまま、左手にのせる。
2 茶杓の端を右手で持ち、かい先をあげすぎないようおよそ膝の線と平行にまっすぐ持って、中央にのせる。
3 左手の帛紗を二つ折りにして帛紗を持った指にふくらみを持たせ、かい先まで清める。
4 帛紗の向きを変えながら、手元に戻し、
5 2回目は茶杓の両横を清めながらかい先のまで清める。
6 3回目は最初と同じように上下のみを清め、
7 かい先の、角度に沿って半円を描くように帛紗を左向こうへ抜き、左膝の上に軽くのせて茶杓を元に戻す。
※ 茶筅通しは穂先が折れていないか調べるために行なう(水屋での準備で十分調べる)
1 まず右手で茶筅を横から取り
2 茶筅の柄を茶碗の右縁にあずけると同時に、左手で茶碗を左横から持つように添える。
3 親指を上にして持ち替える。
4 茶筅を真横にして引き上げる。
5 ひじから内側に回しながら、穂先を調べ
6 静かにおろしながら茶筅を茶碗の縁にあずける。
7 親指を上にして持ち替え、今一度、茶筅を引き上げる。
8 茶筅を手前に回しながら下ろす。(この時、糸のてがかりが上にくるように)
9 親指を上にして持ち、さらさらと穂先を清める。
10 茶筅を「の」の字を書くように回し、
11 穂先が真正面になるように、左手を添えながら、右手で茶筅を引き上げる。
12 茶筅を置く。
「水と湯と茶巾、茶筅に箸、楊枝、柄杓と心、あたらしきよし」
1 茶巾の対角を取り、
2 しごくようにして四つ折りにしてよく絞り
3 絞った茶巾の両角(耳ともいう)を持ち左右に広げ、
4 手前に折られている部分の角を持ち直し左右に張り、しわをのばす。
5 まず向こうへ三分の一だけ折り、
6 いま一度半分に折って、三つ折りにする。
7 帛紗を捌くようにして左ひざ上で縦の持つ。
8 左手の親指と人差し指で中ほどをはさむ
9 次に横向き半分に折り、端をそろえて張る。
10 さらに右半分を下側へ二つに折り込む。
11 最後に右のほうを三分の一ほど折りこむ。
12 右手に持って左親指をぬく。茶碗に仕組む。(丸くなった茶巾の部分を福だめという)。
1 茶筅通しの後、茶碗の湯を建水に捨て、
2 同時に右手で茶巾の向こうを持って、左膝頭あたりで茶碗に入れる。
3 茶碗を右手で取って左手に持ち替え、右手で中の茶巾を取る。
4 親指と人差し指で、福だめをつまんで逆手で茶碗の左縁に外側に茶巾をかける。
5 親指が内側、人差し指が茶巾の中央にくる位置で順に指をかける。
6 茶碗をしっかり持ち、清める。この時茶碗は左ひざ上にある。
7 茶巾ごと茶碗を回しながら戻し、三回繰り返し、
8 最後の半回りを回しながら、茶碗の正面が戻ってくるように調節し、茶碗をひざ中心に持ってくる。
9 茶巾を抜き取り、茶碗の底にあてる。
10 向こう端を手前へ3分の1折り返し、
11 親指で逆手に取る。
12 茶碗の内側を「い」「り」と書くように清める。
13 茶巾を元の形に戻して、茶碗に入れる。
14 茶碗を右横から持ち、
15 左手はひざにのせたまま下へ置く。
大別して、風炉用、炉用、差通しの三種類がある。
● 湯を汲む部分を 「合」
● 持つ部分を 「柄」
● 柄が合につくところを「月形」
● 柄の端を 「切止」という。
この「切止」が風炉は身のほうを、炉は皮目のほうを斜めに切ってある。
▼ 風炉点前での柄杓扱い ▼
・ 茶筅通しの湯を汲んだのち釜にあずける置き柄杓
・ 茶を点てる湯を汲み、茶碗に入れ、残りを釜に戻して置く切り柄杓
・ 仕舞いの茶筅通しの水を扱ったあと、釜に置く引き柄杓 がある。
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置き柄杓 ・ 茶筅通しの湯を汲んだのち釜にあずける
1 柄杓は手なりに釜にのせ、
2 そのまま親指を柄の下にくぐらせ、右側に出し、
切り柄杓 ・ 茶を点てる湯を汲み、茶碗に入れ、残りを釜に戻して置く
1 手なりに柄杓を釜にのせ
2 そのまま親指と人差し指が直角になるくらいに手を広げ、
3 そのまま静かに親指で柄杓の柄をささえるようにして釜にあずける。
引き柄杓 ・ 仕舞いの茶筅通しの水を扱ったあと、釜に置く
1 手なりに釜にのせ、節から手のみ2、3cm手前に引く。
2 親指を左から大きく手前に回し
3 五本の指をそろえたまま、柄の端まで引く。
4 最後に親指と人差し指で軽く輪を作るようにして釜にあずける。
▼他の柄杓の扱い方▼
釜から湯を汲むとき
① 五本の指をそろえ、柄の端をすくうようにして、手なりに親指を左側に柄をはさむようにして、人差し指が柄杓の節一杯までくるようにして持ち、そのまま湯を汲む。
釜の柄杓を持ち直すとき
① 釜の上の柄杓を皮目のほうを上から親指と人差し指で両側を摘むようにして取り、
② 左手で節のあたりから上下から持ち、
③ 右手は一度端までずらし、
④ 人差し指と親指のつけ根をすべらせて、右手人差し指が節のところにくるように持つ。
⑤ 親指は柄の皮目をしっかり押さえるようにする。
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