◆甘夏を迎えて◆

成長の記録

2007.7.16.火曜日

前回の日記から、一週間が経過してしまった。

入院中の義父の様子が悪化したことが理由だった。

日曜日の面会時、今までにない反応の悪さだった。
まぁ、調子の悪い日もあるとその日は戻ったのだが、夕刻に訪れた義兄が、瞳孔が開いていると気づき、対応を病院に求めると、金曜日から肺炎を起こしていたのでとのこと…。

聞いてない…。
そんなこととは知らず、腰が痛いだろうと体をいじくり回したし、マッサージもしまくった。
まぁ、それは問題はないとの医師の話だったが、体内に酸素が取り込まれず、二酸化炭素は排出されずの状態で、間質性肺炎の疑いもあるとのこと。


ステロイドを投薬してから三日目、ようやく数値も落ち着き、山は越えたと思われた。

先週末からの連休は、こんなこともあって楽しみにしていた田舎行きを見送った。
前日は大型の台風の影響もあったので、病院行きも控えた。


昨朝は、大雨の2日間で柚子、かぼ、みかん達が運動不足と欲求不満気味になっていたので、解消しに代々木公園へ遊びに連れて行った。

病院へは、この後12時の面会時間に合わせて行くつもりでいた。

11時に家に戻ると、今、病院から電話があって、義父が重篤な状態であるという。
びっくりした。
先生からのお話はあったが、平穏な週末、生還したという風に思っていた。


先生から説明があったステロイドの効果で、悪くなるか良くなるかは五分五分と言われた通り、やはりそのステロイドの効果が切れた週末明けに悪化という方向で展開した。

駆けつけると、指から計測する酸素値は通常で98から100のところ73とか4。
脈拍、血圧も安定せず。
2度目のステロイド投与は倍の量であるということと、今後はもっとも危ない状態で、心停止した場合の心臓マッサージをするかどうかの判断までゆだねられた。
私としては、悪くなった翌日に義父さんに会って、「もう楽にしてくれ」という顔に見えただけに、この2回目のステロイドも延命ではなかったかと、思えて仕方がない。


辛い状態を長引かせるだけだったら、もう自然に逝かせてあげたい。

昨晩は義母が義父に付き添い、病院に泊まった。

今朝、連絡があり、数値は安定したという。

しかし、実際、先生とお話すると、数値的に安定しているのはステロイドの効果で、検査の結果は、依然、体内に酸素が取り込まれず、二酸化炭素は排出されずの状態であるとのこと。
また、肺炎の種類は未だ限定できないが、肺が石灰化し始めているという。


いよいよ、死のお告げである。

もう、このまま、良くなることはない。

三度目のステロイド投薬はしないことを願い出、その覚悟をすることにする。

死は、色々な形でやってくるけれど、家族がそれを決めることになるというのは、安楽死をさせることに近いのかもしれない。

その場合、私は、潔く、死ねるように家族に選択して欲しい。

家族がこんなふうに、その時まで、眠れぬ夜を幾たびも重ねることになるのなら…。

そんな時、その時はかならず来てしまうわけだけれど、事務的な作業というのは、こんな時なのにしなければならない。

病院からの搬送。お葬式の手配。遺影の選択など…。

そんな時にも変わらないでいてくれるのが、
ペットの存在。


様子がおかしい私達の行動を、敏感に感じていて、そんな時は、十分にかまってあげなくても、とてもいい子にしてくれる。
それだから、かえって不憫にさえ感じる。

飼い主が一緒にいてくれさえすればいいペットは、家に戻れば、安心して、いつもとかわらずにいてくれる。

様子がわからずに、したいがままの行動にでるのは、新参者のbaby、甘夏。
このところ急成長。


朝のルーティーンも理解してきた様子で、ベッドからリビングに移動→私達が柚子、かぼ散歩の間はケージ内でも、後追いやここから出せ吠えをしなくなってきた。

日中も良く寝るし、ほとんど糞尿の失敗もない。
キッチンで、ごはんやミルクの用意をしていると、おすわりして待っている。


咬み癖は直らず、穴が開いてしまい捨てた靴下数知れずだが…。

この咬み癖、いつになったら直るのか!?


先日、キャビネットの中に入り込んだ時、愉快でかわいい写真が撮れた。
キッチンのゴミ箱の下。ベッドの下にもぐりこむのも大好きだ。


こういう状況の中、ペットがいて、笑顔を取り戻してくれることに…。
沢山の感謝。

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