◆甘夏を迎えて◆

成長の記録

2007.6.23.土曜日

甚兵衛(フラットコーテッドレトリーバー、享年9歳と11ヶ月)が3月9日金曜日に逝ってしまってから3ヵ月と2週間目。
我が家に、新しい家族がやってくる。

甚兵衛は、悪くなって突然逝ってしまった。

今、思うと、4ヶ月前くらいから、元気がなかったように思う。
麻酔のだめなコだったので、1ヶ月前、あまりにも下痢を頻繁にするので、麻酔の必要のない超音波検査までをして、影のある部分があることがわかったのだけれど、まさか、あんなに早くに逝ってしまうとは、思っても見なかった。

甚兵衛の前に飼っていたチャイカ(アフガンハウンド、享年14歳と9ヶ月)は、最後の2年間は寝たきりの生活だった。

ふたりとも、誰よりも近くにいた存在だったので、本当に辛い別れだった。

とにかく、長い間、犬のある生活に慣れていた。
犬がいることでたくさんの幸せがあった。
反面、できないこともたくさんあった。

今まで犬の世話で費やした時間を、これからの自分の人生を考えて生きていかねばという思いもあった。

にもかかわらず、心は揺れ、結局、ずーとずっと犬と共生してきただんな様に説得されてしまう形になってしまった。
ど~せ、お世話は私の係りなのに…。…。

私自身、20年以上、お散歩で一日が始まり、犬が待つ家にお散歩の時間には戻るという生活パターンがあったので、この3ヵ月間は、柚子とかぼすという小型犬の散歩がちょっぴり緊張感のないものになっていた。
柚子とかぼすも、甚兵衛がいなくなって、生活の何かが欠けてしまった思いをしていたのではないかと思う。

現に、得に柚子は、共に我が家にやってきて、同じ月日を生きてきたので、ショックだったのだと思う。
一週間、具合が悪くなって、このコまで、神様は連れて行っちゃうの…。そんな気持ちにアタシをさせた。


甚兵衛が逝ってしまってから柚子、かぼすの存在は、愛しくてしかたないという思い溢れるほどになった。
お掃除や、お散歩の負担が楽チンになったことも、否めない。


甚兵衛の喪失感は大きいけれど、このままでもいいのかもしれない。
そんな風に思っていた。

その気持ちが、受け入れる気持ちに変わっていった。
大型犬というのは、その存在感がスゴい。
たくさんのことが犠牲になっても、代え難い想いと、時を与えてくれる。

犬を亡くすと、もう二度と飼うまい。そんな風に思う人も多くいると思う。
寿命が短い、そのはかなさ、接する時間の多さを思うと、とても、痛い。

でも、いつも笑顔でいれたのは、あのコたちのおかげ。


愉快な行動と、楽しい時間を忘れられずに、私は犬のある生活を繰り返し、選んでいくのかもしれない。

これから15年、長いようで短い。
私は60の歳になる。
よ~く考えれば、大型犬はきびしいのかもしれない。
面倒は小型犬の何倍もあるから。
しつけるまでの問題行動。運動量。移動の大変さ。などなど…。

でも、大型犬は愉しいのです。
その問題行動には、困ってしまうんですが…。

犬を飼ってみないと、解らない魅力があるんです。。

22日金曜日、だんな様のところに、お願いしていたペットショップのかづみさんから連絡があり、イイコが見つかったので明日、見れますよとのこと。

だんな様は、その電話ですっかりHAPPYモード。
その日、仕事でツラい思いをしたらしく、かなり救済された様子でした。


アタシ的には、しつけるまでのしばらくの間は、戦いなので、結構、ふ・く・ざ・つ。
母は、大忙し。父は甘やかしっぱなし。という構図。


心の準備もなく、翌日23日、午前11時、ペットショップに会いに行く。
犬種のチョイスは、だんな様。


我が家では、先代チャイカ、甚兵衛が黒だったということがあって、最初色は黒いコの予定だった。
ところが、甚兵衛を亡くしてから、二人で読んだ“マーリー”の世界一おバカな犬!?”が、クリームだったこともきっかけとなって、お鼻が黒いコならとクリームもありという条件で、探してもらった。


5月13日生まれ。雌。体重、2,8kg。

ラブラドールレトリーバー、クリーム。

心の準備もなく、行った。

顔立ち、性格、そのへんのこともあまり考えず…。

こういう場合、色々な成り行きで出会いはあると思うが、ウチの場合は、ペットショップのかづみさんを信頼して、受け入れることが当然のような気持ちになっていた。

名前は、だんな様に説得され、迎えることを決めた日から、思案の日々だった。


ウチにいる『柚子』『かぼす』『みかん』のこともあって、最初から柑橘系ということだけは決まっていた。
色々調べたが、ピンとくる名が、今ひとつ見つからなかった。


そこで、だんな様は『橙』、私は『甘夏』はどうかということになるが、甥の2番目の子供が夏乃ちゃんで、コレはいかんか!という話にもなり、それでは、『林檎』、『苺』という候補もあるかいなという話になった。

会いに行く前はそんな調子。

だが、会った瞬間に直感が働いた。

このコは『甘夏』だった。

生後40日のコなので、まさか連れて帰ることができるとは考えてなかったのだが、OKとのこと。
かづみさんが用意してくださったケージをお借りして、家に連れて帰る。

仔犬を迎え入れる日は、午前中にして、環境になれる時間を多く過ごしたほうが良いと犬の本には書いてあるが、この『甘夏』は、そんなことは関係ないといった感じだった。


与えた2回目の食事は、一度も顔を上げず、がむしゃらの一気食い。

柚子、かぼすにも怯える様子もなく、かなりの順応性を示した。

これが、なるべく早く、飼い主の元で育てるということの利点であるのかもしれない。

柚子、かぼす、今は小さいが、自分達より大きくなる存在、どう受け入れるか、本日は困惑気味。
当分は、このコ達のストレスにならないよう、意識的に可愛がってあげよう。

甘夏は、今週末、ワクチンを受ける予定。
柚子、かぼすと接触させるのは控え気味に…



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