◆小物について

帯留

帯留(おびどめ)とは、
帯締めに通す飾り物の装身具のことで、京都の花柳界では 「ぽっちり」 と呼ぶそうです。


 素材は、象牙、鼈甲(べっこう)、彫金、金属に七宝を施したもの、
陶器、トンボ玉など工芸品が多くみられます。
 着物時代のジュエリーまたはアクセサリーでしょうか。

 多くのコレクターがもいらっしゃるのはそれを宝飾、美術品として捉えているからかもしれませんね。

 帯留には3分紐などの細い平打ちの帯締め紐を通して使用します。

 その歴史は、江戸時代後期に色街(いろまち)の芸者がお客や恋人の脇差の金具(鍔=つば)を
帯紐に通したのがその始まりとされているそうです。

 初期の古い帯留には刀の飾り金具などを作り替えたものが残っているそうです。

 帯留は、原則的には婚礼や式典、葬儀など正式な場面での使用は厳禁であり、
マナーに外れで失礼とされます。
 茶道の世界でも、指輪や時計がお茶碗などを傷つける可能性があるのでご法度です。

 最近では洋装用のブローチなどを転用した帯止め風の飾りをつけることもありますね。



このブローチを帯締めにとめるのではない帯留にするための金具、見つけました。



ブローチの針を金具に刺して留めつけ三分紐を通します


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