◆着付け

下着

着物の着装順序は

足袋→裾除け→肌襦袢→補正→長襦袢→着物→帯の順です。


和装は下から順に重ねて着用です。

下着はこの過程の裾除け、肌襦袢、補正の部分で使用するものですが、
 私は、和装ブラジャー、裾除け、肌襦袢を基本としています。


●和装ブラジャー●

さて、足袋の次は何ということになりますが、

私の場合、胸を平らにする補正下着をつけます。和装用のブラジャーを使用しています。

胸がが豊かな方は、襟元が崩れる原因となりますので、必須アイテムといえるのではないでしょうか。

一般のブラジャーと違い、締め付けるのではなく、胸元を包み込むような形にデザインされています。

サイズや素材は色々ですが、板のように作る場合は、
ワンサイズ小さいかな?と思うサイズで綿素材のものをお勧めします。
 また、ゆったりさせたい場合は、ストレッチタイプのジャストサイズでよろしいでしょうか。

ただ、この和装ブラジャーが合わないので、
スポーツブラジャーを使っているとういう方もいらっしゃるようです。

和装ブラジャーにも形や素材が様々ありますので、
体型に合わせて選ぶということになると思いますが、
着物を綺麗に着るための体型を作るなら、『胸は平らに、ウエストは寸胴に』 が、マストです。



●ショーツ●

着崩れの原因とならないよう、股上が浅めのものの着用が良いかと思います。

お腹とおしりを締め付けずに押さえて、体型を整える目的で着用する和装コルセットや、
股割れタイプのもの(股上が深めにできていて上げ下ろしをせずにトイレが可能)もありますが、

私は、洋装用の、形がボクサータイプに近いヒップハング又は
ローライズのショーツをお着物を着る時は愛用しています。

着物はトイレが大変です。
 まずは裾よけ、そして長襦袢、着物と、たくし上げるものが多いのです。

帯に影響を出さずにトイレをすませるには、このスタイルのものが、私的には樂チンと思っています。

またノンラインであれば、後ろ姿も気になりません。
 着物は、意外にぴったりとヒップに張り付いていますから、
ショーツラインが見えてしまうこと、気になりますよね。



●裾除け(すそよけ)●

裾除けは、着物や長襦袢の汚れや傷みを防いでくれます。
 また、足さばきを良くします。

浴衣の時も これだけあるとないでは、大違いです。
 暑いといって一枚でもまとうものを少なくしたいと思いがちですが、
汗をかく夏にこそ、着用をオススメします。

素材はすべりのよい絹、キュプラ、ナイロン、アセテートなどの生地が、四季を通じ用いられます。

形としてはスカート上のものと、巻き込み式のものがありますが、
巻き込み式のものの方が体型を問わず着用できて、着付け面でもスッキリとおさまります。

すそ除けは、関東地方では蹴出し(けだし)、
 関西地方では裾除け(すそよけ)と呼ばれています。

スカート状になった、巻き込み式のものなら着物と同じ打ち合わせにし、
長襦袢より2、3センチ短くなるように着ます。



 ●肌襦袢●

長襦袢の下に着る肌襦袢で直接肌につけるものですから吸湿性があり、
お洗濯に強い晒(さらし)やガーゼなどの木綿(もめん)が適しています。

袖は着物を着たときに、袖口からのぞかない長さ、
 着丈は腰くらいまでのもので、衿幅が細いものが、衣紋(えもん)をぬきやすく、着易いようです。


■その他の下着■
●半襦袢●

 半襦袢は、長襦袢の代わりに着る下着です。
 長襦袢の半分ほど、腰くらいまでの長さで長襦袢の上身頃だけの形をしています。
 長襦袢同様に半襟をかけて、裾除け、肌襦袢の上に着用します。


●二部式


二部式とよばれる下着があります。
 長襦袢を半分に切ったような形で上下に分かれた半襦袢と裾回しのセットです。
 上下に分かれているので数枚もっていると着回しできたり、片方のお洗濯などできたりします。


●ワンピース型●

肌襦袢と裾よけが一緒になった、長襦袢の下に着るこの形は最近とても人気があるようです。


●キュロットペチコート●

裾よけの代わりになるパンツ型の下着で、
最近は、汗をかく夏に足捌きが良くて快適ということで人気があるようです。
素材も夏用はクレープ地であったり、股割れタイプもあるようです。



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